アフィリエイトって
誰でも簡単に始められるって聞いたけど、ルールがあるの?

知らずに違反してしまったらどうなるの?

そんな不安を持っている初心者さんのために、この記事ではアフィリエイトにおける禁止事項・注意点をわかりやすく解説していきます。
特に2023年10月に始まったステマ規制法については、まだ知らない方も多いのが現状です。でも、ブログやSNSで広告収入を得ようと思っているなら、絶対に避けて通れないルールなんです。
【まず結論】アフィリエイトで絶対にやってはいけないこと3選
アフィリエイトをする上で、以下の3つは明確な禁止事項です。
- 広告だとわからない形で紹介すること(ステルスマーケティング)
- 虚偽や誇張した表現
- 著作権・肖像権の侵害
いずれもブログ削除・広告提携解除・法的リスクに繋がる重大な違反です。
これらを防ぐためにも、次章から順にルールを見ていきましょう。
アフィリエイトブログに必要な「基本ルール」とは?
アフィリエイトブログには「趣味ブログ」にはない、最低限守るべきルールがいくつかあります。
特に重要なのが、以下の3点です。
- プライバシーポリシーの設置
- ステマ規制への対応(広告であることの明示)
- ASPの利用規約の遵守
これらを守っていないと、広告を掲載している時点で違反扱いになる可能性があります。
プライバシーポリシーの設置は必須!
「お問い合わせフォーム」や「アクセス解析」を使っている場合は、個人情報の取扱いについての説明(=プライバシーポリシー)の掲載が義務です。
【最低限書くべき内容】
- Googleアナリティクスなどの利用について
- Cookieの利用について
- 広告配信について
- お問い合わせ時に取得する情報の明示
- 管理人の連絡先(メールアドレスでも可)
👉 書き方の参考:WordPress向けのテンプレート例はこちら
ステマ規制法とは?2023年10月から施行された新ルール
2023年10月1日から、「ステルスマーケティング(=ステマ)」が法律違反として処分対象になりました。これは、消費者をだますような宣伝を禁止する法律です。
ステマってどんな行為?
- 企業から報酬をもらっているのに、それを隠して紹介する
- あたかも個人の感想として書いているが、実際は広告記事
SNSやブログでも同じです。たとえ「ちょっと紹介しただけ」でも、広告であるなら明確に表示しなければいけません。
ステマ規制は「過去の記事」も対象になるってホント?
過去に書いた記事であっても、現在インターネット上に公開されていれば規制の対象になります。
たとえば、次のようなケースが当てはまります。
- 2023年9月にアフィリエイト記事を書いた
- 2023年10月以降もその記事が削除されず公開されたまま
- 広告である旨の表記が一切ない
このような状況の場合、「ステマに該当する可能性がある」として行政処分の対象になることがあります。
施行前の投稿でも「今ネットにある=違反になる」ことも!
消費者庁の公式文書にも、以下のような記載があります。
「本制度の施行日前に作成された表示であっても、施行日以降も引き続き掲載されている場合には、本制度の対象となります。」
詳しくはこちら:消費者庁の公式情報
つまり、投稿日時が過去でも、現在も掲載されているならアウトになる可能性があるということです。
これは「過去のものだからセーフ」と油断してはいけないという、かなり厳しめの運用です。
対策① 過去記事の広告表記を見直そう
とくに以下に当てはまる記事は、早急にチェックをおすすめします。
- ASP案件を紹介しているのに【PR】や「広告を含みます」等の表記がない
- 商品レビュー風に書いてあるけど、実はアフィリエイト目的だった
- 昔SNSでバズったような過去記事をそのまま放置している
該当する記事には、冒頭など目立つ場所に必ず「広告表記」を追加しましょう。
対策② SNS投稿の過去ログも忘れずに!
ステマ規制はブログだけでなく、SNS投稿も対象です。X(旧Twitter)やInstagramに過去投稿が残っている場合も、広告表記の有無がチェックされる可能性があります。
「ちょっと紹介しただけ」でも、企業案件や報酬発生のある投稿はすべてPRとわかるような記載が必須です。
対策③ Google検索に出る内容も意識しよう
検索エンジンは古い記事も表示するため、たとえ埋もれているつもりでも、Googleにインデックスされていれば読者の目に入る可能性があります。
そのため、自分のブログ名+商品名などで一度検索し、どんな記事が出てくるかチェックしてみましょう。意外と昔の記事が上位に出てきて驚くかもしれません。
「知らなかった」では通用しない時代へ
アフィリエイトは手軽に始められる副業ではありますが、こうした法改正が進んでいる今、個人の趣味ブログでも責任が問われる時代になっています。
ステマ規制違反で行政指導や処分を受けてしまうと、ブログ運営そのものができなくなるリスクも。
だからこそ、「もう公開している過去記事」にこそ、いま一度きちんと目を通しておくことがとても大切です。
「広告表記」はどうすればいい?具体例を紹介
ブログを始めたばかりの初心者さんにとって、どのように「広告です」と表示すればいいか迷いますよね。以下のように記載すればOKです。
ブログの場合
※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。
SNS(X、Instagramなど)
- 「#PR」「#アフィリエイト広告」「広告です」などのハッシュタグを使う
- 文章の冒頭に【PR】と記載
📢読者さんが「これは広告なんだ」とひと目でわかる表記が必要です。
アフィリエイトのその他の注意点
1. 虚偽・誇張表現はNG
たとえば、
- 「これを飲めば必ず痩せる!」
- 「100%効果が出ます!」
などは誇大広告となり、景品表示法違反につながるリスクがあります。
2. 医療・美容系の表現には要注意
「薬機法(旧薬事法)」に抵触する恐れがあるため、
- 肌が絶対にきれいになる
- シミが完全に消える
などの表現は避けるべきです。
※医薬品や化粧品に関する記事は、ASPの指示を必ず確認しましょう。
3. 画像の無断使用や引用
商品画像を勝手に転載したり、芸能人の写真を使用したりするのは著作権・肖像権の侵害に該当します。
他の方が運営しているサイトの画像を、自分のブログやサイトで勝手に使うのも著作権侵害になります。
実は多い!?ASPごとの独自ルールにも注意
アフィリエイトリンクを提供しているASP(楽天・A8.net・もしもなど)には、それぞれ独自のルールや禁止事項があったりします。
ですが各ASPで、だいたい共通している気をつけたい点は以下のような内容です。
- 「まるで自分で買ったように見せる嘘の体験談」
- 「今なら絶対得!」など、根拠のない煽り文句
- 複数の商品を比較しているのに、なぜその商品が一番良いのかが曖昧な記載
これらは、広告主やASPの信頼を損ね、最悪の場合は提携解除やアカウント停止につながることもあります。
ASP規約の定期チェック!
アフィリエイトにおいて最も大切なのは、「自分が貼っているリンク元(ASP)のルールを知ること」です。
- ASPごとに「禁止表現」「広告表記ガイドライン」は違う
- 同じ表現でも、A社ではOKでもB社ではNGというケースも
- ASPからのメールやお知らせは必ず目を通す習慣を!
最後に、禁止事項を守れば、安全に楽しくアフィリエイトできる
アフィリエイトには自由さがありますが、「自由=なんでもあり」ではありません。最低限のルールを守らないと、あなたのブログが削除されるだけでなく、法的トラブルに発展する可能性もあります。
逆に、正しい知識と意識をもって運営すれば、長く安定した収益を得ることもできます。
もし、放置しているブログがあれば、過去記事の広告表記やプライバシーポリシーは整っているかチェックしてみてください。